【数珠の起源物語…「木槵子経(もくげんしきょう)」】
「私達は、一体どうすれば良いのか…。」途方に暮れたハルリ王はお釈迦さまにたずねたのでした。「私達の国は小さな国です。盗賊が入り 争いが絶えず、穀物が実らず、病気がひろがっています。民は苦しんでいます。どうすれば皆の苦しみ・不安を除くことができるのでしょうか。」
この深刻な苦悩についてお釈迦さまは説かれたのでした。「モクゲンシ(木槵子)の実を 108個繋いで念珠としいつもこれを身に持ちましょう。 御仏様を信頼し、一生懸命に念ずれば衣食は自然にそなわり安楽を得て罪障もおのずから断ち切ることができるでしょう。」
不安や苦しみを取り除き、安楽を得て罪障もおのずから断ち切ることができ、いつも持つべきもの『お守り』
【数珠と仏教】
数珠は、それを持し、御仏様の名前を称える者を、御仏様の世界へと繋ぐ力があるのです。
数珠には御仏様が宿り、持ち主を護る力が数珠に具わるのです。
念珠は仏教の象徴。これを見れば、いつでも仏教を思い返すことができ、心が救われます。
悪を除き、計り知れない功徳を得られるでしょう。
※上記、文章内における慣習や所以(由縁含む)につきまして、諸説、他説が多数存在して おります。
その中で、山田念珠堂様による監修内容をご案内させていただいております。
意味、見解の相違などございます際は、何卒、ご理解いただきますよう謹んでお願い申し上げます。
※下記、各珠(石)の説明における意味や所以(由縁含む)など情報につきまして、諸説、他説が多数存在しております。その中で、当事務局による監修内容をご案内させていただいております。意味、見解の相違などございます際は、何卒、ご理解いただきますよう謹んでお願い申し上げます。
※各珠(石)の名称につきまして、流通名、鉱物名など一般的に複数呼称がございますが、本サイトでは山田念珠堂様ご指定の名称表記としております。

語源:ギリシャ語の「透き通る氷(クリスタロス)」が由来だと言われております。
[仕様、特徴]
水晶は地殻から産出される最も代表的な鉱物であるとされ、透明度が少ないものは「石英(クォーツ)」、透明度が高いものは「水晶(ロッククリスタル)」と呼ばれております。結晶の形を示す原石は、先端が尖った六角形の柱状となっております。
[歴史、言い伝え]
古代において水晶は、別名「水精」とも呼ばれており、神によって作られた溶けない氷で特殊な力を秘めていると信じられておりました。古代エジプトでファラオの王冠に使われていたり、アトランティス大陸の伝説に登場したりなど、様々な場所で用いられていた伝説が残っております。
[意味、一部所以]
水晶は古くから世界各地で神聖視されており、宗教儀式や祈祷、浄霊、邪気払い、病を治療するため呪術ツールとして重宝され、多種類の石を混ぜて使う場合に、水晶をその中に入れることによって、バラバラになりがちなエネルギーに調和をもたらし、バランスの取れた状態に調整してくれるとされております。「開運、浄化、魔除け、心願成就」などの意味があると言われ、幅広い意味でのお守りとして用いられている石でございます。

語源:柑橘系の果物「シトロン」と色合いが似ていることからシトリンと呼ばれるようになりました。
[仕様、特徴]
和名を『黄水晶』とされるように石英(クォーツ)の部類に属し、 色の濃淡にかかわらず黄色透明のものがシトリンと呼ばれております。水晶はさまざまな成分が混じることで色を持つ水晶へ変化いたしますので、シトリンも水晶の変色種のひとつです。
[歴史、言い伝え]
中世ヨーロッパでは『トパーズ』(フォールスネーム)と呼ばれ、上流階級の方々に非常に愛好された石と伝えられております。 『シトリン・トパーズ』と呼ばれるのは、その名残でございます。
[意味、一部所以]
古くから『商売繁盛』と『富』をもたらす『幸運の石』として大切にされ、"太陽の象徴"とも呼ばれる明るいエネルギーを持ち、あらゆるものの「循環」を促すその特性から、繁栄、冨を象徴する石と伝えられております。 美しく輝く黄色が黄金を連想させることから、古くから金運、財運を高めると考えられ、世界各地で商売繁盛を願ってのお守りとして大切にされてきました。
お仕事での成功を願い、多くの会社経営者様にもお守りとして用いられている石でございます。

語源:ギリシャ語で爪を意味する「onux(オニュクス)」から由来。その昔は白い筋目のある瑪瑙をオニキスと呼んでおり、その筋目が爪に見えたことからオニキス=爪という名が付けられたと言われております。
[仕様、特徴]
ややマットな質感の黒い色をしており、ガラス質の光沢を持ちますが、鉱物学的には黒瑪瑙であり、これは水晶と同じ石英の中の、更に分類するとカルセドニーに属し、目に見えないほど細かい結晶の集合体です。
[歴史、言い伝え]
インドの修行僧がわき上がる邪念や誘惑を祓うためにこの石を身に着けていたとされ、カトリックでは情熱の抑制に使ったとされております。ヨーロッパではその黒色から、魔女の石として恐れられていたこともあります。
[意味、一部所以]
自分自身の中心軸をしっかりと安定させる石で、着実に目標を実現するために地に足を着けた行動をするよう導いてくれるとされております。 邪念を祓い、ネガティブな波動を吸収し、意志や信念を強め、精神と肉体を安定させるため、古くは戦いの護符としても用いられておりました。 古くから悪を退けるとされ、悪霊から身を守る厄除けのお守りとして幅広く用いられている石でございます。

語源:光を当てる角度によって虎の目のように見えることから名付けられました。
[仕様、特徴]
濃茶の地色に光が当たると、猫目効果で黄色〜金色の縞模様が浮かぶとても美しい石です。 主成分は角閃石の一種であるクロシドライト(青石綿)で、そこに石英の溶液が染みこみ、凝固したものです。大地の奥深くで長い年月を経るうちに、クロシドライトは溶けていき、絹を思わせる繊維状の結晶構造が次第に石英に置き換わり、これが虎の目を思わせる光を反射する要因になっていると考えられております。
[歴史、言い伝え]
タイガーアイは、古代エジプトで『幸運を招く聖なる石』として崇められておりました。 また、古代ローマ人は『聖なる霊力』をもたらす強力な護符として身につけ、インド人はこの色変わりする美しさに、最も価値のある宝石と称え愛好したと伝えられております。
[意味、一部所以]
古くから「虎の目」は「すべてを見通す」と考えられていたことから、その「虎の目」を持つタイガーアイは、持ち主の洞察力を高めると言われております。洞察力が高まることで、あらゆることに目が届くようになり、人が気付かない部分に目が届くことは、立派な強みとなり自身を成長させます。 この洞察力を高めることにより、金運や仕事運を高め、願望の達成を手助けしてくれる石として金運、商売繁盛のお守りなどにも用いられております。

語源:ギリシャ神話の「アメタスト=酒に酔わない」の意味を持ち、人生の悪酔いを避けたい聖職者が持つ高貴な石とされてきました。
[仕様、特徴]
本来は無色透明な水晶に、微量の鉄イオンが含まれることで「紫色」に変化いたします。 この「紫色」に変化した水晶が「アメジスト」と呼ばれております。 産地によってかなり色合いは異なり、明るい紫色はもちろん、濃く不透明で黒に近い紫色から、ほんのり淡い紫色まであります。
[歴史、言い伝え]
古代エジプトでは護符やアクセサリーとして多用され、ユダヤ教では祭司長の胸当てに飾られる石の一つに指定され、キリスト教世界でも「祭司の石」としてアメシストの指輪が用いられたとされます。古代ローマではアメジストから作られた杯でお酒を楽しむことで、お酒からだけではなく人生の悪酔いから自身を守ってくれるという言い伝えが残っております。
[意味、一部所以]
高貴な印象もある「紫色」をしたアメジストは、『愛の守護石』と呼ばれるように、《愛と慈しみの心》を芽生えさせることによって、感情的になりがちな恋愛においても、見た目や雰囲気に惑わされることなく相手の本質を見抜ける力になり、真実の愛を守るパワーを与えてくれると言われております。 また、ひらめきを強力に高めるとともに、直観力を高める力があるとも言われており、創造性を高めたい時は、身につけていると良いとも言われております。

語源:ペルシャ語で青を意味する「lazhuward」や、アラブ語で天または空を意味する「lazward」に、石を意味する「lapis」が組み合わされた混成語です。
[仕様、特徴]
美しく深い青色は、まさに夜空や深海のような美しさを持っています。 単一の鉱物ではなく、一般には『ラズライト』と『アウィン』と『ソーダライト』と『ノーゼライト』が合わさったものです。 特に、『ラズライト』と『ノーゼライト』を多く含有すると、深く美しい色彩となります。
[歴史、言い伝え]
古代エジプトでツタンカーメン王(第18王朝のファラオ)の黄金マスクには純度の高い金や、様々な鉱物が用いられており、その中の1つとしてラピスラズリが使われておりました。 "愛と美の女神"アフロディーテとも関係が深く、古代ローマ時代では、恋人たちの愛と夢を守る石と崇められた歴史も伝えられています。 日本でも、仏教の世界では極楽浄土を飾るとされる『七宝』のひとつ『瑠璃』と呼ばれ、『幸運のお守り石』として古くから人々に愛されてきました。 そして、世界で最初に"パワーストーン"として認められた石はこのラピスラズリだといわれています。
[意味、一部所以]
古くから「天空を象徴する聖なる石」として神聖に扱われておりました。 「聖なる石」と呼ばれていた通り、持ち主の心の中にある邪念を退け、魔除けや厄除けに力を発揮すると言われています。 また幸福を引き寄せる石とも伝えられており、ラピスラズリのもたらす幸福とは、宝くじのような一攫千金や、急に運命的な人に出会うなどというものではなく、持ち主ご自身が「幸せ」と感じられる為に必要な試練を与えられます。その試練を乗り越えた人に本当の幸福を与えてくれるとされております。

語源:オニキスの語源はギリシャ語で「爪」を意味する「onyxis」に由来しています。真っ白のものがホワイトカルセドニー/ホワイトオニキスと呼ばれております。
[仕様、特徴]
濁りのない真っ白が美しく、ブラックオニキスに比べて産出量が少ない希少な石です。 瑪瑙の一種として知られるオニキスは、黒いものがよく知られていますが、もともとは縞(しま)瑪瑙のことを指していたそうです。縞の黒い部分がブラックオニキス、白い部分だけ削り出されたものがホワイトオニキスです。
[歴史、言い伝え]
ホワイトカルセドニー/ホワイトオニキスは、古くから悪を退けると伝えられており、ペルシャやインドでは悪霊から身を守るお守りとして用いられており、世界各国から産出されるため、世界各地に様々な言い伝えが残されています。
[意味、一部所以]
オニキスと同じく魔除け・厄除けの意味が伝えられております。 古くから悪を退けるといい、悪霊から身を守るお守りとして用いられていたようですが、現代でも持ち主の邪念や悪運などの、ネガティブなエネルギーを祓うことでお守りとして用いられております。 また純白の色が無限の可能性を秘めていることから、目標を達成させるための強い意志と落ち着いた心をもたらしてくれるとされます。 仕事や勉強など集中して取り組まなければならない、目標に向かって努力をする人の後押しをしてくれるとされる石です。 平和と安定の石であり、友人の輪が広がるともいわれております。

語源:アゲートの名前は、イタリア・シチリア島の川「achates(アカーテ)」でこの石が取られていたことからこの名で呼ばれています。
[仕様、特徴]
赤瑪瑙は、石器を作る段階で瑪瑙に熱を加えたところ、思いもよらない赤色の色彩が現れたことから偶然発見された鉱物と言われています。水晶と同じ石英の一種です。
[歴史、言い伝え]
皇帝ナポレオンやイスラム教の預言者であるマホメットなど、人類の歴史の中でも偉人として名を残しておられる人々が、この赤瑪瑙を用いた印章を作らせたこともあると伝えられております。キリスト教とも関係があったと言い伝えられております。
[意味、一部所以]
「恋愛運」「健康運」「家庭運」アップの意味があります。 瑪瑙はもともと「絆を深める」という意味があり、赤瑪瑙はさらにその赤い色から集中力、持続力、忍耐力をもたらし、情熱を呼び覚ます効果をプラスしてくれます。生命力を高めるエネルギーを持ち、血液に力を与えると言われることから、子宝のお守りとしても知られております。

語源:赤や茶色を指す「サード(sard)」、と「オニキス(onyx)」から由来します。これはもともとオニキスが白黒の縞模様のある黒いアゲートのことを指していたので、このオニキスに赤や茶(橙)の色をしたものがサードオニキスと呼ばれるようになったのです。
[仕様、特徴]
カルセドニーの一種で、珪酸を含んだ溶液から沈殿形成された微小な石英の集合体です。 カルセドニーの中でも、赤~褐色と白色の平行な縞状模様があるものをサードオニキスと呼びます。 蛋白石質と石英質の部分が交互に配列するため縞状に見えるので縞瑪瑙(しまめのう)とも言われています。
[歴史、言い伝え]
新約聖書の『ヨハネによる黙示録』には、聖なる都エルサレムの城壁の土台は、12種類の宝石で飾られていたと記載されており、サードニクスはそのひとつとして名前があがっています また、サードニクスは2色構造であることから、カメオの素材として重宝され、古代ローマ時代からたくさんの装飾品が作られてきました。
[意味、一部所以]
旧約聖書を始めとする多くの歴史書に名前があがる石であり、夫婦の幸福や結婚運を象徴する石として知られています。 その理由は、赤色と白色の共存にあり、「赤と白」は相対する性質、すなわち陰と陽の象徴であり、特に「女性と男性」を表すとされ、赤と白という対になる性質がひとつの石の中に収まったサードオニキスは、パワーバランスの取れた「和合の石」として、「幸せな結婚生活をもたらす」守護石とされました。 結婚生活はもちろん、異性とのパートナーシップ全般に関して、永続的で安定的な幸せをもたらすお守りとして用いられております。 また、サードオニキスは2つとして同じ模様がないことから、「個を大切にする」と言われます。 「個」とは自分を含めた全ての人を指しますので、これから出会う人、既に出会っている人、全ての人との縁を一つ一つ大切にさせてくれます。